ライドシェアニュースNEWS

　アメリカ大手ライドシェア企業の1つは、オーストラリアのヴィクトリア州で地元タクシー会社と提携し、自社ライドシェアアプリでタクシーの配車が可能になると発表した。利用手順や料金の計算、支払い方法はライドシェアのものに準じており、GPS追跡機能や乗車情報共有などの安全機能も同様に利用することが可能となっている。
　この動きに、ヴィクトリアタクシー協会の代表はドライバーの新たな収入源となる一方で、休憩無しの長時間労働に繋がるのではないか、と懸念の声を挙げている。多くのタクシー会社はドライバーに１日８時間の休息時間及び週１回もしくは２週間に２回の完全休日を取るよう義務付けており、既定の時間を超えたドライバーをシステムから排除する配車または管理システムを使用している。しかし、タクシードライバーがライドシェアアプリを併用することで２０時間を超えた労働が可能となる可能性があり、それによりドライバーの疲労の増大が深刻な懸念となる。代表は、労働時間の制限は推奨であり規制ではないと語り、道路上の疲労の取り締まりに真剣に取り組むよう政府に訴えている。