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　カナダのアルバータ州カルガリー政府は、ライドシェアプラットフォームに対して市外を起点又は終点とする乗車を含む、全ての乗車の小数点以下5桁までの正確な地理位置情報の提供を定めた規則改正案を議会で承認した。直前にライドシェア大手企業は「乗客の移動パターンを晒し、位置情報を利用することで市が容易に乗客を特定できるようになる。乗客のプライバシーを侵害している。」とする苦情を政府に提出していたが、今回の承認を受け企業の広報は「議会により本日下された決定に深く失望している。新規則は消費者プライバシーを侵害しているため、住民は不安を覚えるはずだ。市は法執行の助けの為に位置情報が必要であると訴えている。しかしそうではない。過剰に行き過ぎたものだ。」と述べた。この改正と同時に、苦情の提出を企業のアプリに行うのではなく政府のフリーダイヤルを通して行うようドライバーと乗客の両方に義務付ける改正案も承認された。
　企業からの苦情に対して市の担当者は「新たな要件はライドシェアとタクシー業界の管理規則に一貫性を持たせつつ公共の安全を高める。」と述べた。現在、タクシーは6桁以上の位置情報を提出しているが、ライドシェア企業は3桁までの地理位置情報しか提出していない。この情報は、イベント時の迎車エリア設定や警察の捜査協力には不十分であるとしている。