- ライドシェアニュース
- >
- 2024年12月1日 ミネソタ州、ライドシェア最低賃金法が施行
2024年12月1日 ミネソタ州、ライドシェア最低賃金法が施行
2025.01.22 国外ライドシェア情報
今週日曜日、アメリカのミネソタ州でライドシェアドライバーの賃金保障を定めた法律が施行された。1マイル走行毎に1.28ドル及び、1分走行毎に0.31ドルの賃金、乗車一回に対して最低5ドルの収入や福利厚生などが保障されている。ドライバーらは物価上昇やガソリン代高騰の中で、賃上げに喜びの声を挙げている。一方で、料金の値上げにも繋がることに関してライドシェア企業は「料金の値上げを目にするだろうが可能な限り抑える努力を行う。」と乗客に述べた。
州内では数年に渡り賃金保障が議論されていたが、そのたび企業らはサービス停止を訴え、状況は二転三転していた。昨年に州の下院上院で法案が承認されたが、州知事は署名を拒否。賃金保障自体には同意しているが、関係者すべての利益が担保されていないことや料金の高額化を拒否の理由に挙げていた。州内のミネアポリス議会でも賃金保障を定めた条例案が提出され今年3月に承認されたが、こちらも市長が署名を拒否。その後議会が市長の決定を無効にした。複雑な経緯の結果、今年5月に入り、企業と州議員との間で折衷案が作成され、議会の承認後、知事による署名がなされたことで、この折衷案の内容で州全域での賃金保障が行われることとなった。