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　先週、アメリカ大手ライドシェア企業の1つが営業地域拡大の為、カナダのブリティッシュコロンビア州のビクトリア市とケロウナ市に営業許可を申請していることを発表した。同企業は昨年にも同州で新規ライセンスを申請していたが、その際は「該当地域における十分なライドシェア需要が見込めない。また、コロナ禍からの回復の機会をタクシー業界が必要としている。」ことを理由に拒絶された。今回は、新規の申請ではなく、地元の企業が既に取得しているライドシェアライセンスを譲渡させる形でのライセンス獲得に動いている。企業によると「新規の申請では公益性、企業の余力、地域への経済的利益、などの様々な要素が審査される一方で、ライセンスの譲渡では『企業がサービス提供能力を持っているかどうか』だけが審査される。」と、請求方法を変更した理由を説明した。
　企業のこの動きに「地域コミュニティーで人々やビジネスを繋げる助けをする輸送オプションを私たちは歓迎する。」とビクトリア市長は肯定的なコメントを出しており、またケロウナ市長も同様の意見を持っていると企業が明かした。一方で、コロナ禍から回復しきっていない状態で大企業と競合しなければならない地元タクシー会社からは反発や非難の声が聞かれる。