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2024年8月26日 オーストラリア、賃金減少により乗客の安全が犠牲に ドライバーが訴訟
2024.08.26 国外ライドシェア情報
アメリカ大手ライドシェア企業の1つは、7月にアナウンスしていたオーストラリア全土で料金の値下げを8月21日に開始した。発表時に企業は「料金計算に使用している走行距離や時間に関する料金率を見直すことで多くの都市で料金の値下げが見られる。」と述べた。また、「料金の値下げによりライドシェアドライバーの報酬額も減額するが、乗車需要は増加し多くの配車を受けることができ、結果としてドライバーには利益をもたらすものになる。」と語っていた。値下げ発表当時からライドシェアドライバーらは、物価高騰に苦しむ中での収入減少や同額を稼ぐために長時間の労働が必要になることに落胆の声を挙げていた。今週月曜日、1人のライドシェアドライバーが「料金値下げにより乗客の安全が犠牲にされている。」として企業に訴訟を起こした。ドライバーが参加するグループは「料金の値下げは物価高騰などで生活の危機に瀕しているドライバーに追い打ちを与えるものであり、長時間の労働はドライバーの疲労や交通事故の増加に繋がるものである。」と述べた。また「ドライバーへの正当な賃金を否定することで、企業はドライバー個人だけでなく、オーストラリアの平等な機会をも害している。」と語った。