ライドシェアニュースNEWS

2024年12月10日 カナダ、トロント市長がライドシェアライセンス上限に更なる調査を要請

2025.01.22 国外ライドシェア情報

LINEで送る
Pocket

 先週、カナダのトロント市議会に市職員が行った調査結果が提出され、市内のライドシェアドライバーのライセンス発行上限が提言された。上限設置の理由に、交通渋滞や排出ガスのリスク、公共交通への影響の緩和、ドライバーの増収が挙げられ、上限には今年12月1日時点での市内のライセンス保持者数である『80,429』が基準とされた。今週火曜日に開かれた公聴会で、設定の上限数では影響が無いとする声が挙がり、ライドシェアドライバー連盟の代表は「供給過多に対処しなければ、ドライバーは貧困に苦しんだままであり、交通渋滞は悪化し、市内交通や環境目的は達成されないままである。」と述べた。一方で、企業の代表者は「ライセンス上限により車両数が減少し市内移動が困難になる。新規ドライバーになる機会にも影響を与えるだろう。」とドライバーと乗客の両方を害することになると主張した。公聴会後に市長は引き続き検討が必要と認め、上限規制を進める前に更なる調査を求める動議を出し、委員会はこれを承認した。渋滞の対象、客の待ち時間、現役ドライバーの数やハイヤー部門との協議といった様々な要素を考慮した動的な免許制限への提言を提出するよう職員に求めた。また、渋滞への影響緩和や排出ガスゼロ車両への乗り換え推進方法、サージプライスの透明性の確保や運賃規制といった消費者保護対策を作成するための選択肢なども求められた。加えて、ライセンスに関して地域的なアプローチで州政府が介入するように提言することも求めている。提出期限は設定されていない為、企業は当分の間は現在の運営状態を継続できることとなった。

LINEで送る
Pocket

ライドシェアの最新ビジネスモデル
ライドシェアの最新ビジネスモデル