ライドシェアニュースNEWS

2022年12月14日 カリフォルニア、Prop22カリフォルニア控訴裁判所で審議開始

2022.12.20 国外ライドシェア情報

LINEで送る
Pocket

 2019年にカリフォルニア州では、ギグエコノミー労働者を企業の従業員としてではなく、アプリベースの請負契約として扱うことを認めるProposition22が住民投票で可決した。その後、この法律は州憲法違反であると裁判で争われていたが、2021年8月に高裁は「同法(Prop22)は労働者の団体交渉能力を制限することで州法に抵触しており、また住民投票で問われる法案は”単一のテーマ”に限定することを求める憲法規定にも違反している。」と判断を下した。この決定を不服として、企業らは控訴を行っていた。
 今週火曜日、カリフォルニア州控訴裁判所でこの事案の口頭弁論が行われた。企業の代表弁護士は、この法律の目的は非常に明確であり「ギグドライバーとドライバーが従事する会社との関係を定義することである。」と訴えた。また、裁判所は「有権者の権利を厳格に守り、可能な限りその行為を支持する。」ことを繰り返し強調していることも企業代表弁護士は指摘した。裁判官の一人は「膨大な数の労働者を補償システムから除外することは、憲法上で立法府が提供することを定めた給付の大部分を改変するだけでなく、解体することになるように思える。」と語り、このProp22を立法権力への脅威と位置付けた。その一方で、有権者の判断を尊重する姿勢も示し、また”単一のテーマ”は非常に主観的で解釈次第であるため、欠陥があるとも述べた。口頭弁論の最後に判事は「裁判所はこの事案の重要性を認識している」とProp22の持つ影響力を示唆した。専門家はこの論争は最高裁まで持ち込まれるとみている。

LINEで送る
Pocket

ライドシェアの最新ビジネスモデル
ライドシェアの最新ビジネスモデル