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2022年12月14日 アメリカ、ライドシェアなりすましを取り締まる法案下院で可決へ

2022.12.21 国外ライドシェア情報

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 2019年アメリカニュージャージー州の大学生の女性がライドシェアドライバーに成りすました男性の車に誤って乗り込んでしまったことで殺害されるという痛ましい事件が起きた。事件後、遺族はこのような事件を防ぐための法整備を進めてきたが、今回その法案が下院により可決され、上院へ送られることとなった。
 被害者女性の名前を冠したこの法案Sami's Lawでは、ライドシェアやタクシー企業の従業員以外の人間が企業のステッカーやロゴシールを販売することを違法化し、連邦取引委員会が”それらの不公正及び詐欺的な商慣行を規制する権限”を用いてこの規制を執行する責務を負う。また、同法は「乗客及びドライバーによる暴行事案と企業により実施されている経歴調査の詳細の調査並びに企業により行われている安全対策の評価」を米国会計検査院に求める。当初の案では企業が反発していた「乗客と乗客が配車予約したドライバーとをマッチさせるためのデジタル認証システムを車両に導入することを求める条項」が盛り込まれていたが、法案の成立確率を高めるために削除された。
 この法案は共和党の反対があったものの、他の複数の法案と一括して349対80の賛成多数で下院を通過し、今後は上院で審議されることになる。今議会が終了する2023年1月3日までに上院を通過し法律として制定されるかは時間との勝負になる。

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